「じゃね、俊太。
また明日ね」

目を覚ましたななは、
俺にそう言ってななの母さんと一緒に帰って行った。



ななのいびきがなくなって
静かになった部屋。


無性に寂しくなってしまう。


「迷惑なわけ…ねぇよな。
ずっと好きなんだっつの」

独り言を呟いてしまった。

寂しさが何倍にも増した。


あーあ…
独り言なんて
言うもんじゃねぇな…