ずっと味方…俊太side…


「…そろそろ帰んないと
ななの母さん
心配すんじゃね?」

俺は腕の中にいるななに
声をかけた。


「ん…」

ななは小さく返事をしたけど
動かない。


「どーした?」

ななの肩を
軽く揺すって聞いた。


「んー…にゃ?ごめん」

こいつ…寝てたな。

ななは瞼が半分閉じた状態で、
よいしょ、と俺から離れた。



げ…よだれがっ…

俺のTシャツは
ななの涙とよだれで
ひどいことになっていた。


まったく、
相変わらずだな。


ななはソファーで
くかぁー、と小さないびきをかき始めた。


「ふはは、変な顔。
男に見せる顔じゃねぇな…」

俺は近くにあった
俺の服をかけてやってから
携帯でななの母さんに電話をかけた。