「あはは…違うの、ごめん」 わたしは俊太の腕を掴んで、 違うの違うの、と笑いながら 俊太の体を揺さ振った。 「分ぁかったよ!」 そう言った俊太は ソファーから体を起こして わたしの隣の床に座った。 そして、わたしの頭に手を回して いきなりぐっと顔を近づけた。 「俺…今寝ぼけてるからなー。 何するか分かんねぇよ?」 低い声で言って 意地悪く笑った。