「俊太ー…?」

なんとなく名前を呼んでみた。

そしたら昨日、俊太の唇が触れた
頬がくすぐったくなって

わたしは自分の頬を
押さえながら
俊太の寝顔を眺めた。


あの時、わたし
今まで感じたことない
気持ちになった。


ドキドキするような

苦しいような

安心するような。


たぶん今まで
誰にも感じたことない
初めての気持ち。


よく分からなくて
昨日は、その気持ちに
ついて考えるのをやめた。