「美晴を抱きしめれば、

狭くなんかない」


そう言って笑った。

・・・

真っ赤になった私を見て、

孝明が呟いた。


「大丈夫。

美晴を抱きしめるだけで、

今は我慢できそうだ。

だから、安心しておやすみ」

私を安心させる言葉。


・・・

でもね、

そこまで、

我慢させないよ。


「ちょっと怖いけど・・・

孝明なら、大丈夫・・な気がする。

だから、我慢しないで?」

勇気を振り絞った。


「・・バ~カ」

孝明は笑って、

私をギュ~ッとした。