「ちゃんと落ち着くまで、

もう少しこのままでいろよ」


「・・・」

・・・

先生の胸に耳が当たって、

先生の鼓動が聞こえる・・・

・・・

ねぇ、先生・・・

私の傍に・・・いて・・・

・・・

無言で・・・

目で訴えるように、

孝明先生を見つめた。


「美晴を傷つけるものすべてから、

お前を守る・・・

傍にいさせてくれ・・・」


そう言って微笑み、

私を強く抱きしめた。


「・・・せんせ」


「・・・ん?」


「その言葉・・・

信じても・・・いい?」