・・・

誰もいない、

私と孝明先生だけの病室・・

・・・

孝明先生が、

私の頬に、

優しく触れた・・・

・・・

「こうやって・・・

また・・・

美晴に触れることができるかな?」

・・・

そう言った孝明先生の微笑みは、

どこか寂しそうで・・・

胸が締め付けられた。


「もう・・・

行きますね・・・」

孝明先生の手をそっとのけようと、

掴んだら、

そのまま引き寄せられた。