奈津美はため息をつき、

私の頭を撫でた。


「…もう、何も言わない。

美晴の気持ちが変わる時が来たら、

何でも相談にのるから・・・

何でも話して?

これからもずっと、

美晴の親友でいたい」



「・・・

当たり前じゃない。

私の大親友は、

奈津美だけだよ」


・・・

しばらくして、

奈津美は帰っていった。

・・・

あの話をしたなら、

孝明先生は、

もう二度と、

私に触れることもない・・・

患者と医者に戻っただけ・・・

・・・

今なら、

すべての気持ちを忘れられる。