・・・

そして、

私は大きなカバンを持って、

そこに降り立った。


「美晴お姉ちゃ~ん!」

「あ、南ちゃん。

お迎えに来てくれたの?」

「うん。だって、孝明先生、

急な患者さんで、忙しそうにしてたから」


「そう・・・

南ちゃん、これからよろしくね?」


「うん!

美晴お姉ちゃんが来るの、

すっごく楽しみにしてたんだよ?」


「本当?そう言ってもらえるとうれしいな」

そう言って、

手を繋ぐと、

二人で診療所に向かった。

・・・

あれ以来、

南ちゃんとは、

大の仲良しになった。

一年生のくせに、

どこか大人びてて、

でも、やっぱり可愛いところもあって、

大好き。