「先生こんにちは!」

・・・

診療所にやってきたのは、

小学一年生の、南ちゃん。

明るくて、とてもかわいい笑顔を見せる。


「どうした南ちゃん?」


「私は元気なんだけどね?

このお姉ちゃんが、

お船に酔ったみたいで・・・

先生、助けてあげて!」


そう言って、

南ちゃんが、

手を引いて連れてきた女性。

・・・

深く帽子をかぶっているので、

顔が見えない。

・・・

とりあえず、

診察室に、

南ちゃんと一緒に、

連れて行くことにした。

「ここに横になってください」

「・・・」

黙ったまま頷いた女性は、

ベッドに横になった。