・・・

うちに帰ると、

ソファーで眠っている孝明を見つけた。

「孝明、こんなところで寝てたら、

風邪をひいちゃう・・・

ベッドに行こう?」

・・・

孝明の顔の前でしゃがみ込み、

そう声をかけた。

「・・美晴?」

「ん?・・・キャッ。

どうしたの?」

・・・

突然私を抱きしめた孝明。

・・・

なんだかいつもと違う感じがした。

「孝明、仕事でなんかあった?」

・・・

私の質問に、

孝明はいつもの笑顔で、

「どうして?何もないよ。

昨晩は、急患もなく穏やかだったし」

そう言った。


「・・・そう。

でも、なんだか、

いつもと違う感じがしたから」


「美晴の気にしすぎ」