「怖くなったら、

すぐに言えよ?

無理して我慢するな?」



「・・・うん。

孝明・・・」


「なに?」



「大好き」


「オレも、大好きだよ」


・・・

何度も重ねるキス・・・

・・・

すると、午前中の出来事が

思い出され、

恐怖に襲われた。


「…美晴?」

「・・・何でも、ない」

「何でもないって顔じゃない。

止めよう・・・

オレは抱きしめられたら、

それだけでいいんだから」


「…お願い、抱いて」

「でも・・」