・・・

美晴が泣いている・・・

・・・

「美晴をこうやって

抱きしめるのも、

キスをするのも・・・

ただ傍に寄り添っているのも、

オレが美晴に癒されるから・・・

だから、オレと結婚して、

傍にいてくれ・・・」


「・・・いいの?」


「ん?」


「私で、いいの?

医師として、上に行けないよ?」


「オレは患者さんと、

接して行ける今がいい。

上を目指したいと思ったことはない。

患者さんを見守り、

疲れて家に帰っても、

美晴がいてくれるだけで、

オレは毎日が充実してるし、

幸せだよ」

・・・

その言葉を聞いて、

美晴の顔に、笑顔が戻っていた。