・・・

午後11時。

やっと一日の仕事を終えたオレは、

静まりかえった廊下を、

静かに歩く。

・・・

着いたところは、

美晴の病室。

・・・

もう眠っている時間。

・・・

彼女の安らかな寝顔を見て、

帰ろうと思って、

病室のドアをそっと開けた。

・・・

急な入院で、

空いていたのは個室だけ。

だから、

ここにいるのは、

美晴だけ・・・

・・・

中に入り、ベッドの中、

美晴が眠っているのが見えた。

・・・

なんて綺麗な寝顔なんだ。

ホッと、

ため息が出る・・・