「私は、今の仕事場が好きです。

大きな病院で働くなど、

考えたこともない。

だから、これで、

話しは終わりましょ・・」



その時だった。


「お久しぶりね、孝明さん」

「・・優理」


ふすまが開いて、

優理が中に入ってきた。


「優理、遅かったな?」

「すみません、お父様。

道が渋滞してまして」

・・・

それを聞き納得した西原教授は、

立ち上がり、


「後は、二人で話し合ってくれ。

もし、結婚することになれば、

迫田君、あの話も進めさせてもらうよ」

そう言って笑いながら出ていった。

・・・

二人きりなんて、

勘弁してほしい・・・