あたしは、恋ばなと言うものは、聞く側しかしない。


二人にだって、好きな人を言ったのも最近だ。



「…ないよ」


「「嘘ついた」」


「…」



…怖いよ。

あたしの友達がこんなにも恐ろしく感じたのは初めてかもしれない。



何故、分かった。


だけど、あたしは平常心を保つため、精一杯。



「ないってば。そんなことより、次、国語だよ」

「「(話逸らしたな…)」」


焦りながら、次の授業の準備をする。



恋ばなとか、女子って何で自分から話せちゃうんだろう。



あたしには恥ずかしすぎて無理だ。