「自分で言うのも恥ずかしいけど、もう、好きなんだよ。俺のこと」

え?

「私、アナタに恋してるの?」

「みたいだね。ってか、自分のこと好きになられた人に自分の気持ち気づかされるなんて
 へんじゃね?」

「そだね。」

そっか、私アナタのこと好きなんだ。

「そー言えば、名前聞いてなかったね。」

「あー、じゃ自己紹介しまーす。私の名前は、澤田 まお。アナタは?」

「俺は“小野 弘樹”みんなには“ヒロ”って言われてるけど」

「じゃあ、私も、“ヒロ”って呼んでも良い?」

「ずいぶん、積極的だね~」

「そお~~(笑)」


その日、私とヒロは手をつないで帰った。


どうして、私はヒロに恋をしたんだろう。

普通なら、あんなコトをされて、勝手に告白をされたら、
怒ったり、してその人を好きになったりはしないだろう。

でも、私はヒロに恋をした。
どうして・・・

「・・・・・・・・っ」

そっか。