はいどれんじあ

でも荷物は置いてきたので取りにいかなければならなかったし、おまけに雨まで降っていた。そんな怖いのを一人でいくなんていやぁぁ!!なんて思っていたら上から降っていた雨粒は私の頭上を通らず避けて降っていた。
彼が傘を持って現れたのだった。その傘の中に私がいる。つまり…相合い傘っていうやつだ。
「うぅっ…ひっく。」
「大丈夫だから。安心して?俺がいるから。」
包み込むような声。そして触れてくる手。
二人は手を繋いだ。
暗闇の中の私たちだけに起きている小さな秘密。

その瞬間私は本当に彼に恋をしました。

それから、私は彼のことで頭がいっぱいになった。
これが…好き。
「好き…か。今まで興味なかったのになぁ…。」