「…そこんとこどやねん、七夜!」
「…え? うわっ!?」
不意に声のしたほうに顔を向ければ、いつの間に瞬間移動していたのか、目の前には夏樹が立っていた。
…というか、翔太たちのことを意識しすぎて、周囲の声や動きが全然頭に入ってなかったんだな、俺…。
…だめだめだな…。
脳内反省をする俺の目の前(というか、顔の位置は俺の胸当たり)で、夏樹は怒ったように続ける。
「お前まで『うわっ!?』ってなんやねん! 失礼な!
せやからあ、
『七夜は誰か付き合うてる人おらへんの?』
…て、さっきから聞いてるやんか!」
…すいません。初耳でした。
…そして夏樹のような可愛いちびっ子に怒られても、全く怖くありませんすいません。
そしてそして最後に、『うわっ!?』とか最初に小町屋に対して言ったのは、お前だろうが夏樹よ…。(´д`)
心の中でそんな心中謝罪をしながらも、俺は……
【選択】
A:苦笑いをつくり、質問に対して正直に答えた。
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B:やはり翔太たちのことが気になっていて、その質問に上の空で返事をした。
→【102】

