黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□

 
「…そこんとこどやねん、七夜!」


「…え? うわっ!?」


不意に声のしたほうに顔を向ければ、いつの間に瞬間移動していたのか、目の前には夏樹が立っていた。


…というか、翔太たちのことを意識しすぎて、周囲の声や動きが全然頭に入ってなかったんだな、俺…。

…だめだめだな…。


脳内反省をする俺の目の前(というか、顔の位置は俺の胸当たり)で、夏樹は怒ったように続ける。


「お前まで『うわっ!?』ってなんやねん! 失礼な!
せやからあ、

『七夜は誰か付き合うてる人おらへんの?』

…て、さっきから聞いてるやんか!」


…すいません。初耳でした。

…そして夏樹のような可愛いちびっ子に怒られても、全く怖くありませんすいません。

そしてそして最後に、『うわっ!?』とか最初に小町屋に対して言ったのは、お前だろうが夏樹よ…。(´д`)


心の中でそんな心中謝罪をしながらも、俺は……


【選択】

A:苦笑いをつくり、質問に対して正直に答えた。
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B:やはり翔太たちのことが気になっていて、その質問に上の空で返事をした。
→【102】