黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□

◆裕也のいい香りに思わずムラムラきてしまい、冗談という建て前を利用して、裕也をシートに押し倒した。


…ドサッ!


「きゃあっ!?」


「「な…ッ!!!?」」


…小さな悲鳴をあげる犠牲者約一名に対し、驚きと衝撃を足して2をかけたような、意味不明な『な』という絶句寸前の奇声をあげる、観客約二名。


「よいではないかよいではないか(*ω゚*)」


…そして調子こきまくりでシートを乗り越え、小さな裕也の体の上に覆い被さる、やりたい放題の性勇者約一名。


俺は司や小町屋に見られていることなんておかまいなしに、

…いやむしろ、ここはポジティブに羞恥プレイと考え、裕也の胸元に顔をうずめる。


「くんかくんか!
裕也はなんていいニオイがするんだくんかくんか!」


「ちょ!?
ちょっと、どうしたの七夜くんっ!?
お、お願いだからへんなこと、や、やめてっ…!」


「へんなことなものかくんかくんか!(゚Д゚*)
俺達愛し合ってるんだからこんなこと当たり前だろがくんかくんかくんかくんか!(*ω゚*)」


裕也は、両手で必死に俺の顔を胸から引きはがそうとするが、なに、しょせんは裕也の力。

俺と、か弱い裕也とでは、まさに大人と子供の力くらべふひひひひ。