黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□

…ひととおり暴言を吐き尽くした小町屋が、ようやく気が済んで、自分の席にドカッと乱暴に腰を下ろす。


…めっちゃへこんだ…。(´ω`。)


その数秒後。

さっきまで苦笑いで見物していた司が、なぜか周りを素早く確認した後、俺の耳元に顔を寄せる。

そして、

「…さっきの話し、本気…?」

…と、少し戸惑うような小声で聞いてきた。


……さっきの話しって、俺が『司のことが好きだ』…って言ったヤツのことだよな、たぶん……。


俺は、どことなく含みを持ったその声にドキッとしながらも、

「ああ、本気だよ…?」

と、思わず答えていた。


何でそう答えたかは自分でもわからないけど、もしかしたらそれは、俺の本音だったのかもしれない…。

それを聞いた司は、司特有の少しだけ高い声で、いたずらっ子のように囁いた。



「…ならその話し…考えといてやるよ…♪」


「…!」



驚く俺。

とっさに囁かれた耳のほうを向く。


…司は、俺の顔のまん前……唇が触れそうなくらいまん前で、恥ずかしそうに頬を染めていた。

そして照れながら、ニコッと一回、笑った。


<司好感度、+2>


…や、やばい…。

…やっぱこいつ…めちゃくちゃかわいいじゃねーか…。


……目の前には、司の艶やかな唇……。


俺は衝動的に、本気で司と唇を重ねたくなった。


…もう、司が男だとか関係ねえ…。


…てゆうか、男のくせにこんなにかわいいなんて反則だろがっ…!(゚Д゚)クワッ

そんな悪い子には、いやらしいお仕置きが必要だなっ…!!(//Д゚)クワワッ


…そうだ!

司の口内に俺の舌さし込んで、司の唾液を目一杯味わってやろうっ…!

いやそれだけじゃ足りん!(//Д゚)クワワワワッ

俺の舌と司の舌をぬっちゃぬちゃに絡み合わせて、ぐっちゅぐっちゅ何度も結合させてやるッ…!

はぁ…!(゚Д//) はぁ…!(゚Д//)


…などといういやらしいことを考えていたら、本当におっきしてきた。

理性のとびかけた俺が、司を逃がすまいと、司の後頭部に両手を伸ばしかけた…


……その時。


→【19】