黒の森と、赤の……。/ ■恋愛シミュレーションゲーム□

◆もう少しで司の自白がとれると思っ て、さらに調子にのった。


俺はわざとらしく司と小町屋のほうにイヤな笑みを向け、

「あれれー? おっかしーなー?
俺と裕也が付き合ってるの、知らなかったー?」

と、コナ●口調でにやにやしながら、裕也の頭を胸元に抱き寄せる。


「ちょっ!?
な、ななやくん…!?」


裕也からしてみれば、俺の突然の意味不明な行動。

そのせいで、目を大きく見開いておたおたしている。

動揺しているのか、なぜか頬が赤く染まっているのがまた愛らしい…。

いやそんなことよりも、裕也の髪からシャンプーのいい香りがしてきて、今にもおっきしてしまいそうだ…。


「…ちょっと…マジ……?」

「……。」


そんな俺達の光景が、司と小町屋には、男同士の交際を暴露した俺と、ばらされて焦っている裕也の姿に、本気で見えたらしい。

かわいそうなくらい落ち込む司と、唖然として口を半開きにする小町屋。


……この様子から察するに、もしかしたら司は……

……本気で、裕也のことが……。


…少なからず司のことが好きだった俺は、遊び半分でこんなにも司を落ち込ませてしまったことに対して、罪悪感を覚えた。

だから俺は、


【選択】

A:素直に謝ることにした。
→【次のページへ】

B:本音を織り交ぜつつ、言い訳をすることにした。
→【28】