隣りを見れば、案の定、裕也はさらに顔色を悪くして、目を固くつぶっている。

全身をシートに押しつけ、震えるのをこらえているように見える。


司はより一層嫌悪の色を濃くし、シートに添えられた手を見れば、軽く握りこぶしをつくり、それが微かに震えていた。


一方の小町屋は、嫌そうな表情は維持しながらも、今度は、なぜか前方の助手席あたりに視線を送っている。


…ん?

助手席のあたり…?


…その席は確か…


【選択】

A:そんなことより、いよいよ我慢できなくなって、良雄達に抗議に行こうと思った。
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B:小町屋の視線の先の席へ呼びかけてみようと思った。
→【117】

C:いろいろ考えた結果、良雄達にはあまり関わらないことが最善の選択だと思った。
→【140】