「……黙ってるってゆうことは…やっぱり、付き合ってる人いるんだ…。
…ねえ、その人って…ぼくも知ってるひと…?」
……やっぱり……。orz
…どうやら先刻の夏樹からの質問は、『お前付き合ってる人いるの?』…という内容だったらしい…。
それに対して俺は、相づち感覚で『うん、そうだね』…と答えてしまったらしい…。orzorz
しかも、さっきはかろうじて否定形疑問文で聞いてきた裕也きゅんなのに、今度は俺が誰かと付き合ってる前提で聞いてきた よ…。orzorzorz
それを聞いた小町屋までもが、ヒートアップしたのか続けて口を開く。
「…そっ、そんなわけ、ないじゃないっ!(動)
こ、こんなバカに…彼女なんてできるわけっ、ないじゃないっ!(揺)」
罵るようにそう言いながらも、気のせいか、少しだけ焦っているようにも見える。
「ふぅん…。
吉良くんも、仁科くんや白川くんみたいにそういうことには全然興味がないと思ってたんだけど……なんだか意外…。」
シートに座り、片手に修学旅行のしおりを開いていた委員長が、不敵な笑みをこちらに向ける。
その表情からは、何をどう思っているのかを読み取ることはできない…。
再び目の前(といっても、顔の位置は俺の胸ry)の夏樹が、俺の顔を見上げながら口を開いた。
「う、うそやろ七夜…?
からかお思て聞いたのに、そんなん言われたらショックやわぁ…。
うち、めっちゃショックやわぁ…」
…うっさいわ!!
元はといえば、お前がからかい半分でそんな質問するからこんなことになったんだろがッ!
上の空だった挙げ句、適当な返事をした自分のことは棚にあげ、言葉どおりショックを受けたっぽい夏樹の顔を睨む俺。
…やれやれ。
翔太たちのことは今でも気にはなっているが、一旦保留にせざるを得ないな…。

