◆やはり翔太たちのことが気になっていて、その質問に上の空で返事をした。
「うん、そうだね」
俺からの返事を聞いて、『えっ!?』と言うような顔をする夏樹。
その表情を見て、ようやく自分が不適切な発言をしてしまったことに気づく。
…まずい…。
翔太たちの事と、夏樹へのツッコミで頭がいっぱいになってて、訳もわからず適当に返事しちゃった…
てへぺろ☆
…なんて、絶対に言えないよな…。
周囲を見回せば、委員長を含めたその場にいる全員が、夏樹同様『えっ!?』…という表情で俺のほうを見ている。
「『うん、そうだね』って、おまえ…。
じゃ、じゃあ七夜は……今、誰かと付き合ってるって……そういうこと(なの)…?」
動揺を押し隠した様子で、司が俺にたずねる。
……。
…『付き合ってる人』……だと…?
……ということは、まさか……。
その言葉で、ようやく先刻の夏樹の問いかけの主旨を把握した。
把握してからもう一度周囲の皆様のお顔をうかがえば、なるほど。その表情の理由にも納得がいきます。
「…ね、ねえ七夜くん…
…じょうだん……だよね…?」
不意に、少し離れた位置から沈んだ声が聞こえた。
その位置……窓際の方に顔を向ければ、いつの間に入れ替わったのか、裕也が夏樹のシートに座っていた。
そして悲しそうな目で、俺の顔を見つめている。
「うん、そうだね」
俺からの返事を聞いて、『えっ!?』と言うような顔をする夏樹。
その表情を見て、ようやく自分が不適切な発言をしてしまったことに気づく。
…まずい…。
翔太たちの事と、夏樹へのツッコミで頭がいっぱいになってて、訳もわからず適当に返事しちゃった…
てへぺろ☆
…なんて、絶対に言えないよな…。
周囲を見回せば、委員長を含めたその場にいる全員が、夏樹同様『えっ!?』…という表情で俺のほうを見ている。
「『うん、そうだね』って、おまえ…。
じゃ、じゃあ七夜は……今、誰かと付き合ってるって……そういうこと(なの)…?」
動揺を押し隠した様子で、司が俺にたずねる。
……。
…『付き合ってる人』……だと…?
……ということは、まさか……。
その言葉で、ようやく先刻の夏樹の問いかけの主旨を把握した。
把握してからもう一度周囲の皆様のお顔をうかがえば、なるほど。その表情の理由にも納得がいきます。
「…ね、ねえ七夜くん…
…じょうだん……だよね…?」
不意に、少し離れた位置から沈んだ声が聞こえた。
その位置……窓際の方に顔を向ければ、いつの間に入れ替わったのか、裕也が夏樹のシートに座っていた。
そして悲しそうな目で、俺の顔を見つめている。

