「本当に綺麗だった!!
連れてきてくれてありがとう」

自転車に乗せる荷物を裕に預けながら言うと、裕は照れくさそうににっこりと笑った。

「連れてきて良かった」

その笑顔が眩しくて、
今日見た星たちよりももっと綺麗で。

自分がそう思うのは、裕の顔が整っているからなのか、別の理由があるのか。

二人乗りや隣で寝転んでいるのにドキドキするのは自分の経験値のなさと距離のせいなのか、違うのか。


今は全部分からない。


でも、やっぱり、
今日こんなに楽しかったのは裕と一緒に来たから、というのが少なからずあると思う。