ケラケラ笑う裕は、いつも教室にいる彼の印象とは全然違った。 教室の彼は、基本的に男子とばかり話しているのでこうして話すことなどめったにない。 そして、元の顔の作りが整っているが多少とっつきにくいので話しかけづらいのだ。 ……全然、怖く無いじゃん。 同じクラスになって半年以上。 11月を目前にしての新たな発見だった。 「じゃあ竹沢くんは夜遅くまで勉強してるの?」 「まあ。明日からそうする予定」