恵が起き上がると、ちょうど懐中電灯の光が恵たちの方を照らした。 男女の二人組だ。 「あれ? ユウの彼女?」 男の人の方が悪戯っぽく笑いながら言う。 もしかして、ユウって……。 「竹沢くんのこと?」 裕は顔をしかめながら頭を掻く。 肯定はしないが、否定しないのでそういうことだろう。 というか、この状況から裕のことでない方が考えにくい。