ブルームーン


「座るなり寝るなりしていいよ」

シートの横に突っ立っている恵にそう言い、自分もシートに上がる。

「じゃあ……お邪魔します」

座るなり寝るなりと言われても、人のシートに上がり込んでいきなり寝るのは気が引けて、遠慮がちに体育座りをした。

空を見上げると──

「うわあ。
綺麗……」

近くには空を遮るような高い建物はなく、プラネタリウムのようにぽっかりと空間が出来ていた。

「だろ? 俺のお気に入りスポット」

隣で早くも寝転がっている裕が言う。

自分の腕を枕にして空を見上げていた。