「とーちゃくっ、と」 裕が自転車を止めて、恵が降りやすいようにそのまま待っていてくれる。 「ありがとう」 降りて荷物を受け取ってから言うと、裕はチラッと恵を見ただけで 「いいえー」 と返した。 二人で並んで丘の上まで歩く。 ポケットの中の、裕に貰ったカイロが温かい。 「この辺かなー」 裕は丘の頂上(……と言っても大した高さでもなく傾斜も限りなく緩やかだ。)に荷物を置いた。 そしてバックの中からシートを取り出して敷く。 結構広い。