ブルームーン


防寒対策をしっかり、掛ける物があればさらに暖かい。

そう言われて持ってきた薄手の膝掛けは前カゴの中。

昼間はちょうど良いコートも夜はもう肌寒い。
そしてなにもしていない首回りから顔にかけてと手が寒い。

いつもより着る枚数を増やしたが、思ったよりも寒かった。


「ん、ちょっとだけ」

触れる金属がどんどん手の体温を奪っていく。


と、そこで裕が急に自転車を止めた。