「別に大丈夫だって。 俺ん家と一駅しか変わんねぇし」 勝手に都会に住んでいると思っていた裕だったが、意外にも住んでいる最寄り駅は恵の一つとなりだ。 街の方の路線とはほぼ平行に延びている路線なのでイナカ度は対して変わらない。 そして今日の目的地は裕の駅から恵の駅を挟んで隣の駅付近にある。 今日は電車を使わないのであまり駅付近というのは関係ないが。 「後ろ、乗る?」 一台しかない自転車を挟んで歩き出した時、裕が割と真顔で言った。 「の、乗らない」