テスト明け最初の週末。
約束通り、二人は流星群を見に行くことになっていた。


「恵ー、あんまり遅くならないのよー」

なんて、どこまで本気で思っているのやら。
少し歳の離れた弟の着替えから目を離そうともしない母。

別に仲が悪いことはなく、むしろ良い方だと思う。
歳の離れた弟も可愛いし、あたしにも構ってほしいなんて思わない。

親なんて多少淡白なくらいがちょうど良い。

恵の方も適当に、いってきます、のようなことを言って家を出た。