「あっ……」 何かに気づいたような裕の声。 「笹原さん、ちょっと今外見れる? 東の方」 外? 立ち上がって、東側の窓の外を覗くと 「綺麗……」 いつの間にか登り始めた太陽が空を赤く染めていた。 地面に近い方は赤く、地面から遠くなるにつれて青、黒とまだ夜の色。 綺麗なグラデーションがかかっていた。 「だろ? もう朝だな」 電話をしながら朝を迎えるなんて、初めてだ。