ブルームーン



「確かにね。
てか何でそんな拗ねんの」

「拗ねてないもん。寂しいとか思ってないし」

「その言い方絶対拗ねてるだろ」

裕は笑いながら言う。

何がそんなに面白いのか。

「拗ねてないってば。そういうそっちは? 彼女いないの?」

少しの沈黙の後、

「俺だって、いたらこんな時間にクラスの人と電話してないって」

裕の言うとおりである。

もし彼女がいたとしたら、こうやって電話をするのをとてもいい気分では見ていないだろう。