ブルームーン



「ごめん、あたしが言っとけば竹沢くん起きなくて良かったのに」

自分の勝手な気持ちで裕の安眠を妨害することになってしまった。

「いや、それは全然構わないよ。
俺だって起きたくないならそう言ってるから」

「そう……?」

「そうそう。それより笹原さんは?
勉強しなくていいの?」

言葉に詰まる。
これは、あたしも本当のことを言うべきだろうか。

「……実は、あたしももう勉強は良いかなって思ってたの」

電話の向こうが一瞬静かになった。