ブルームーン



「合ってるかどうか分かんないけど……。
どうぞ」


ノートを差し出すと、可愛らしい矢野くんは可愛らしいままで
サンキュッ
と受け取った。

「後で返しにくるから!」

去っていった矢野を見て、また小さくため息。

向こうがこんな感じなら、あたしが避けたり挙動不審になるのは失礼だとは分かってる。分かってるんだけどっ……。

「何、矢野に告白でもしたの?」

朝一番、開口一番にそんなことを言って顔を覗き込んできたのは、性格難ありの静穂だ。