「しゃっしょく、しょうび♪」
リルリルは@モグからもらった長めの青を白のストライプのリボンをツインテールの髪に装備するっというより結ぶのほうがあっているだろう。ピンクの髪に青と白のストライプ、対照的だがとても良く似合った。
「似合う、似合う(^^*)」
「ありがとーモグシャン( ・`ω・´)<今度はリルリルも呼んでね!」
「おk(・ω・)b」
会話が終わるとリルリルは転送アイテムですぐに違うエリアに行ってしまった。

@モグはだいたいゲーム更新日(アップデート時)までは新人プレイヤーの育成を手伝っている。そのためついたあだ名は「親切ネット勇者」だ。最強プレイヤーなのにおごらない態度で人気だ。新人プレイヤーの育成を手伝っているからこそ余計に@モグを知らない者がほとんどいないのだ。

-森にて(リルリル)-
「リルリルちゃ~ん俺らと一緒にPT(パーティ)組まない?」
「リルリルちゃんは俺らと一緒にPT組むんだよ。」
見た目が可愛いので男のプレイヤーに人気のためダンジョンでPTの勧誘が殺到している。いつも困るため1人では絶対にダンジョンには行かないのだが、今回は@モグもイケもついさっき戻ってきたばっかりのため、誘うことが出来なかったのが裏目に出てしまったのだ。
「あの…リルリルは今日、1人でいきましゅので…」
などといっても言い争っている彼らにリルリルの声などもう届きましないのだ。リルリルは大きな溜め息をついた。そっと逃げてもいいのだけれどリルリルの他人優先の優しいうさぎタイプの性格のため、逃げるという行為に罪悪感を覚えどうしても動けないのだ。
「リルリル…こっち。」
そこに通りかかったイケが状況を察してかリルリルの手を引いて彼らが言い争っている間に違うエリアまで連れて行ってしまった。
「イケしゃまー(;A;)」
「リルリルは1人で行動しないほうがいいと思うが?」
「だってイケしゃまもモグシャンも疲れてると思って~><。」
リルリルの良き点であり悪い点の性格がまた出ている。この性格ゆえにトラブルに多く巻き込まれるため、信頼出来る人以外とはダンジョンもクエストも行かないと決めているのだ。
「まあ、いい。今から新エリアの情報収集に行くじゃら手伝ってくれ。」
イケはちょうどいいとリルリルを誘う。
「是非喜んで(^ω^)>」
そして2人はほとんどのプレイヤーがまだ知らない今日開放された深海エリアへと向かう。

-深海エリアにて(リルリル&イケ)-
「ジン君いっけええええええええええ!」
リルリルを戦闘の主として深海エリア最深部まで突破した。というのも途中で@モグの参戦もあり難なく突破してしまったのだ。
「…。このエリア…」
イケがいつもと違う険しい顔をする。
「どうかしたの(・・?」
@モグが尋ねるも「今、忙しい」っと会話すら断られてしまった。
暫くすればイケは納得したように微笑む。
「なるほどね。ココは最深部じゃないみたいだ。」
イケから信じられない発言が発せられる。だがいくらマップを見てもマップ確認をしても゛深海エリア最深部"としか書かれていないのだ。
しかし、イケが何かのアイテムを使うと地面が揺れ始め徐々にその揺れは大きくなっていった。
「何々!?ヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)ノ」「Σ(・A・)」
リルリルと@モグがオロオロしている間に地面が割れ3人とも穴の中に落ちていった。