「入学、おめでとう!!」私はこの春、中学に入学したピカピカの一年生だ。特に勉強をしていた訳でも、スポーツなどに力を入れるコトもない私は近所の中学校に普通に入学した訳だ。ここなら小学校からの友達とも逢えるし。たまにしか逢うことが出来ない私立なんかよりはマシだし。それに私立に入学するには、それなりのお金も必要だしね。私の名前。金城愛海(カネシロ ナルミ)―4月10日―今日から始まる中学って世界に期待ふくらませてる。その気持ちの裏側には不安や緊張があふれているが。ドキドキしながらクラス、自分のクラスを確認。1組…2組……。案外早く見つかるものだ。私は1年2組。大親友の名前はなく、あったのは小学校でもあまり口を交わすことがなかった友達の名前。男子だって。他のクラスに目を通すと……どうかな。小学校からの親友達が固まっていた。始まってそうそう、頭に浮かんだのは[安心]でわなく、[不安]だった。周りで『やったあ〜!!』と騒いでいる友達の姿。私は一人中に入ることが出来ず、立ち尽くしていた。しばらくして全新1年生に呼び出しが入り、いよいよ、入学式が始まる。クラスごとに並んだ時は今まで味わったことのナイ緊張があり、入学早々、クタクタだった。