思いっきり顔を机に押し付けられている。

「いつまでも逃げられると思うなよ」

「逃げてんじゃないよ。てめぇが嫌いだから会わないようにしてただけだ」

こいつの見透かした瞳。

唇を歪まして笑う。

さらに力を込められていく。

自由に動くのは足で、こいつの足を踏みつけてから男の急所を蹴りつけた。

どんなに鍛えている奴でも、あそこは鍛えてないからな。

力が緩まった隙に机に置いてあったカッターの刃を喉元に突き立てた。