「その時はどうしよっか?」

全く焦る様子も無い。
俺が、話すわけ無いと思っているからだ。

「なら、言えないぐらいまで俺をこの世界へ案内して下さい」

真ん丸になった瞳。
数秒間出来た間から「ぶっ」と吹き出した。

「やっぱり面白い人ですなー」

拒否もされてなければ承諾も得てない。
「帰るかにゃー」と言う一言だけ。その後を着いていった。

後悔などしていない。

もし殺されたとしても―――。


―完―