「なーんてね?」

当て付けられていた銃は下ろされた。

「ビビった?本当は口塞がないと面倒なんだけど、お気に入りちゃんだから特別」

いつもバイト先で見る無邪気な笑顔だった。

そして今、この人の側で世話をしている。

あの時―――。
「もうじき来ちゃうから離れた方がいいよ?」

「もしかしたら言うかもしれませんよ」

ジッと俺を眺めて「んー」と唸っている。