周りの人間が聞いても、はぐらかされるし言いたがらないように見える。

見せたくないくせにタンクトップの上にシャツを羽織ってるだけで隠せていない。

制服のボタンにイライラして止めるのが面倒だってキレていたのを思い出す。

「いてぇ!!何するんっすか~?」

「さっきから呼んでんのに無視するからだろーが!」

「ああ、すみません」

「店ん中で暴れないでね」

俺は、この1ヶ月後に刺青の答えを知ることになる。

「今日は、お前の奢りな」

「勘弁して下さいよー!」




―完―