【BL】今日も恋に堕ちる





蓮は急に真剣な眼差しを向けてきた。


「俺はアイツを困らせる事は好きだ。けど、傷つけることはしたくない。傷ついても欲しくない。」


そっか…
蓮は、将吾が好きなんだな。


「それは将吾が好きだから?」
「大切だからだよ。家族なんだから当たり前だろうが。」
「俺も……将吾が大切だ。傷つける気はない。」



言い切る俺に蓮はため息をつく。



「真っ直ぐな奴だな。」
「よく言われる。」
「……記憶。」
「?」
「忘れられる方ばかりが辛いんじゃない。忘れる方だって辛いんだ。ちゃんと分かってやれよ。」



蓮は微かに笑って、ダルそう立ち去っていく。



「なぁ、俺さ蓮のこと誤解してた。」
「あ?」
「良い奴なんだな!」
「………いいから行けよ。将吾と約束してんじゃねーの?」
「あ、そうだった!」


走り出してから、ちょっと後ろを振り返ると、笑った蓮の顔が見えた。