昼休み。
将吾との約束の場所に行く途中、廊下でバッタリと
「あ」
「うわっ…遠山蓮」
もっとも会いたくない人物に出会った。
「お、お前将吾の義弟だったんだな。」
将吾が知られたくないって言ってたから、周りに聞こえないように声のトーンを落とす。
「なんだ、将吾の奴バラしたんだ。つまんねーの。」
「なっ……お前のせいでな、俺は色々考えて――」
「へぇ、色々って?」
「色々は色々だ!!」
何それ、と笑いながら蓮は欠伸を一つ。
コイツっていつもダルそうだよな。
「それより、将吾に近づくなって言ったよな?」
「………だから何でそんな事言われなきゃならないんだよ!」
いくら義兄弟だからって口出しされたくない。
「決まってんだろ。お前がアイツを傷つけるからだ。」
「は?俺は将吾を傷つけたりしねーよ。」
「どうだかな。」
蓮は鼻で笑った。
「将吾の記憶障害のこと知ってるよな?」
「知ってるよ。俺はそれを含めて……」
「ちゃんと理解して関わってるって?笑わせんなよ。お前はアイツの事何もわかってない。」


