【BL】今日も恋に堕ちる




月曜日の朝。

俺は図書室のドアの前で立ち尽くしているわけで……。


中に入りたい。
けどどんな顔して入れば……。


俺って、俺って……


こんなに考え込むタイプだったっけ!?



前はただ部活やってりゃ楽しかったから、こんなに悩むこともなかった。


「恋って難しいな………」
「――何突っ立てるの?」


目の前のドアがいつの間にか開いていて、将吾がニコニコと立っていた。



「お、おおおはよう!えっと……」
「おはよう、葵。中入りなよ。」
「え………?うん。」


何だろう?
何か違和感。


そっか……
いつもは疑問系で名前を呼ぶのに、今日は違ったからだ。



「なぁ、俺のこと覚えてたの?」
「ん?んー……ちょっと違うけど。今は覚えてるよ。デートの時の葵の表情一つ一つね。」


デート………


「葵からのキス、嬉しかったよ。」


顔を近づけて将吾は微笑んだ。


「ち、近い!!」


思わず俺は後ずさる。


「そんなに逃げなくても」