「ごめん!答えたくないなら答えなくていいから!!」
「いや……。蓮と俺は義理の兄弟なんだ。」
「……え?」
「義兄弟なんだよ、俺と蓮は。」
あまり言いたくないんだけどね、と将吾は肩を竦めた。
「親が再婚同士なんだ。まだ籍は入れてないから名字は違うけど。」
「へぇ………どっちが兄貴?」
予想外の将吾の返答に少なからず動揺して、不抜けた返しになってしまった。
「一ヶ月違いで俺が兄だよ。同い年だけどね。」
「そうなんだ。」
「………信じてないだろう?」
「そういう訳じゃないんだけど……。」
なんか納得できない。
「蓮にも聞いてみるといいさ。」
「き、機会があったらな」
出来れば蓮とはあまり関わりたくない。
「でも良かった。俺はてっきり――」
「てっきり?」
「あ、なんでもない。」
「まさか俺と蓮が怪しい関係なんじゃないかと疑ったのか?」
「あはははは」
笑って誤魔化す俺の横で、将吾は盛大にため息をついた。
「俺と蓮がどうこうなるなんて冗談でも気持ち悪い。葵に疑われるなんてショックだよ。」
「ごめん……。けどさ、将吾アイツの言うこときいてたじゃん?兄貴なのになんでだよ?」
逆ならまだしも……。
「ああ、あれはね。俺が蓮と義兄弟だって事を周りに知られたくないんだ。言うこと聞かないと言いふらすぜっていう……まぁ脅しだね。」
「なんでそんなに知られたくないんだ?」
「葵、蓮についてあまり知らないだろう?アイツの素行の悪さといったら」
将吾は頭を押さえて落胆した。
「そんなに……」
恭介に聞いてみよう。
アイツなら噂とか詳しいし。
「あ、俺の家ここなんだ。」
二階建ての、まぁ普通の一軒家が俺の家。
「えっと……送ってくれてありがとう。」
この別れ際ってどうしたらいいんだ?
このまま家入っちゃっていいのか?


