榊が人と関わらないようにしてた意味が分かった気がする。
誰かを傷つけたって言ってた。
あれは多分こういう事。
どんなに俺が覚えていても、
榊は覚えていてくれない。
明日も明後日も、
知らない奴を見るような目で俺を見る。
共有出来ない思い出なんて
――虚しいだけ。
「神崎!何をぼーっとしている!!やる気がないなら帰れ!!」
「――!す、すみませんでした!!」
顧問の鋭い怒声で我に返る。
いけね……
部活中だった。
いつもなら考え事なんてしないのに……。
榊は、俺をおかしくさせる。
――友達になんかならなきゃ良かった。
俺って、
すげー嫌な奴……。


