昼休みだってのに図書室はガランとしていた。
全然人いない……
この学校の生徒は本読まないんだな。
俺もだけど。
図書室の一番奥のイスに榊の姿。
あ、いた。
榊は………
本を開いたまま爆睡していた。
机にもたれ掛かって規則的な寝息をたてている。
気持ちよさそう…
起こしちゃマズいよな。
そーっと向かいの椅子を引き、腰掛ける。
また変なものにハマってるのかな?
にしても……
本当綺麗な顔……。
男の俺が思うぐらいだから、女には大人気なんだろうな。
……変人って噂さえなければ。
そっと髪に触れてみた。
細く柔らかく、俺の指をすり抜けていく。
艶のある茶色の髪。
綺麗……。
吸い寄せられるようにもう一度伸ばした手を突然掴まれた。
「――!」
「…ん………」
榊の瞼がゆっくり開く。
ちょっと寝ぼけ気味の瞳が俺を捕らえた。


