空は快晴。


絶好の朝練日より。


俺は目覚めもよく、一人グラウンドでサッカーボールを蹴っていた。


うん、今日も絶好調!



この朝陽ヶ丘高校のサッカー部は、数々の大会で優勝する超強豪校。

まだ一年の俺は試合に出ることは出来ないけど、絶対レギュラーを取ってやるんだ。



こうして朝練も欠かさない。
朝は人が少なくて、今日のように一人でやることも少なくない。


ボールを自由自在に操りながら、視界の端に開いている窓が見えた。



西側校舎の一階。



俺は思わず、



そこに向けてシュートを放ってしまった。



ボールのバウンドする音と何かが盛大に崩れ落ちる音がした。



――ヤバい! ああ、もう…何やってんだよ、俺!



慌てて窓辺に走り寄る。